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2007年12月 アーカイブ

2007年12月01日

サントリー vs ルピシア

嫁の妙なもの買いが止まらない。

サントリーとルピシアがコラボして作られた中国茶。
1万円くらいするらしい。もったいなくて開けられない。
台湾、上海で買い付けてきた美味しいお茶を飲んでいるので、少々の事では
驚かないつもりだが、果たしてどんな美味しい体験が待ち受けているのか。

さて、ちょっといい風景第1回目は、北海道の道路。

オープンカーで気持ちよく走ってみたい!

2007年12月02日

好きなアーティストの事

少ない音楽体験の中から、これは!というものを書いてみる。

佐野元春『The Golden Ring』
心の兄貴・佐野元春のライブ盤。
デビュー以来の数限りない音源の中から、最高の音を出している曲を集め、編集している。
バックバンドは、初期〜中期のフルサポートを勤めたThe Heartland。
スタジオで奇麗に録られた音楽を楽しむのも良いが、ライブでこそ
真価を発揮する曲というものも存在する。
佐野元春の音楽は、意外かも知れないがまさにそういう音楽だ。
アツい、ひたすらにアツい。
声質のあんまり良くない佐野兄貴が振り絞るように歌うさまがまずアツい。
その歌も、愛や友情、心の持ちよう等ちょっとそのへんのなまっちょろいのが
口にしようものならたちまちダサク臭い内容なのだが、
佐野兄貴が口にすると、どうしてこんなに格好良くなるのだろうか。
これが人間の内容なんだな、と僕は納得しているし、こういう男になりたいと常に思っている。
くさい事を全力でやって、それがかっこいい、こういうのが本当にカッコいい男だ。
くさいくさいと、なんだか小馬鹿にしているようだが、そういうつもりはない。
むしろ歌詞は深淵で、僕なんかには理解が出来ないものが多い。
しかも現代芸術のようなワケワカランではなく、哲学的に深い。
聴く側の心の壁を軽々と飛び越えて踏み込んできて、心の奥底にしまい込んでいた
ピュアな感情、美しい人間の本性を引き出して、磨いてみせてくれる、そうとしか
表現が出来ない。だからじっくりと聴いてしまう。
アルバム自体は残念ながら絶盤みたいだ。いわゆる経済効率の問題だろうが、
いいものは永く残るようなシステムが出来ないものかな。

鈴木祥子『ある愛の詩(うた)』
知らない人はおそらく多いと思うが、日本の誇るシンガーソングライターのひとり。
他人に提供する曲目が多く、本人が露出する事はあまり無い。もったいない!
このアルバムは、構成が面白い。
1曲目〜ラストまでが、初々しい恋愛〜破局〜荒れた生活・でも人間鍛えてます
〜本当の愛に目覚める、という流れになっていて、聴き応えがある。
ラストが切なすぎる。相手を失って、初めて真実の愛に目覚めるという内容だろうか。
アルバムを通して、主人公の女性の真面目さ、適度なお茶目さ、気持ちの美しさが
語られているだけに、ラストの感慨は一層強くなる。
アルバムとしての完成度の高さに、脱帽する他ない。
鈴木祥子は、活動自体は20年近く、ベテランの一人だが、最近ようやくiTunesで取り扱われだした。
時代がようやく追いついた。

織田哲郎『いつかすべての閉ざされた扉が開くまで』
海、旅をテーマに作られたコンセプトアルバム。
数年前、近藤房之助(B.B.クイーンズのヒゲのおじさん、ね。本職は大阪在住のブルースシンガー)
とコラボでボンバーガールというスマッシュヒットがあったりで、
そこそこ名前は知られていると思う。
チューブやサザンみたいなノリノリの海もいいけど、ここで描かれている海は、そうじゃない。
とても静かで、そのうえ旅立ちの舞台という神聖な場所だ。
男の冒険心、どこかにふっと旅立ってみたくなる危うさ、海に対する憧憬がきっちり
表されている。
大学の頃にこのアルバムに出会い、アナログ盤ならとっくにすり切れているかと思うくらい
聴いた。

本、映画、そして音楽、旅行、ひょっとしたら漫画だって、魅せられるドラマを人に提供し、
生き方まで変えてくれる作品がこの世には存在する。
僕は貪欲だから、出来るだけ多くのドラマに触れたいし、見知らぬ体験をしてみたい。

え、漫画?「カムイ伝」で生き方変えられた。
武士道は死ぬ事と見つけたり?寝言こいてんじゃねえ。
刀を奪われ、まげをそり落とされ、ヒニン部落に住むことになったと嘆く侍にカムイが
「大事の前の小事。なにを泣く」と叱咤する。
馬糞食ってでも生きろ。たとえ死ぬほどの苦労があっても、生き抜かないと
志は果たせないじゃないか。

さて、本日のちょっといい風景。

100年前のロシアのカラー写真。

2007年12月03日

風の丘でパンを買う

うちの近所、早良区賀茂に新しく出来たベーカリーショップ「風の丘」にパンを買いに行く。
ここは以前、「トレヴィ」というとても雰囲気の良いパスタ屋さんが入っていた。
嫁とたまに食べに行っていたのだが、こんなことならもっと頻繁に行っときゃ良かった。・・・

さて、風の丘さんである。
もともと店舗面積の狭い場所なので、てっきり他所で焼いたパンを持ってきて売っているのだと
思っていたら、きっちり窯を作ってあって、焼きたてが陳列される。
閉店間際に行ったためかもうそんなに品物が残っていなかった。
お店の奥さんかな?赤い三角帽を被った女性に相手をして頂いた。
なんだか手作りの、なじみやすい雰囲気のお店でした。
賀茂の、とくにうちの周辺は個人のパン屋さんがなく、いいお店ができたと
喜んでいる次第です。

さて、本日の1枚。

富士山です。立派な傘ですね!

2007年12月04日

今年一番の冷え込み

今日は特別に寒かった。
まさに、冬日でした。
夏があれだけ暑く、秋がこないなと思っていたらこの冷え込み。
季節が単調になったと思うのは、気のせいだろうか。

昔から、欲しいものがあったら2ヶ月間我慢して、2ヶ月経ってもまだ欲しかったら
買うようにしている。ちっとも面白くない買い方だが、こうして買ったものは
永くお気に入りでいられるので、徳をした気分になる。
しかしつい先日、衝動買いをしてしまった。

リボルテック「ダンボー」アマゾンバージョン
なんとかという漫画の、段ボールで出来たキャラクターが下案になっていて、
その段ボールがamazon.co.jpのものだったら・・・という限定商品。
フィギュアを衝動買いたあ、オレもまだ青いな・・・。
12月末日販売開始。年明け発送だって。

本日の、ちょっといい風景。
プライベートビーチにしたいですね。

2007年12月06日

忘年会でした

先日は会社の忘年会でした。
苦手なものの一つに、飲み会の司会というのがあるのだが、忘年会の司会を
入社以来やっている。社員旅行の幹事も、入社のときから任されているが
人材不足がこんなところにも表れています。

鈴木祥子のアルバム『鈴木祥子』を買う。
アコースティックが中心の、非常に聞きやすい音作りになっている。

で、さすがにメロディがきれいだ。感性の賜物だと思うが、ちょっと日本人離れしていると思う。
日本の、ロクに音の善し悪しも分からない市場で評価されるだけなのはもったいない。
声が少し低くなって、デビュー当時から比べて”押し”が強くなっている。声の質は
非常に奇麗だから、もっと可愛こぶって歌っても全然オッケーですよ、許します。

鈴木祥子のアルバムは、全てにコンセプトが決められていて、高い次元でそれが守られている。
この『鈴木祥子』は、少し重めの曲が盛り込まれている。
自分の気持ち、心を見つめなおすというコンセプトかな。だから自分の名前を
アルバムタイトルにしたのか。
彼女と同調出来れば、この上なくはまり込めるアルバムだ。
ただ、僕は彼女ほどの高みには、いまだ届いていないから。・・・
でも、やっぱり好きだ。

本日の風景。

間近で見てみたい、水の芸術。

2007年12月08日

読書な日々

最近はパソコンを閉じて、本を読んでいる事が多い。
李登輝元総統の「武士道 解題」からの流れで、鈴木大拙の「禅と日本人」を読む。
鈴木は、京都大学での学問に飽き足らず、禅門をくぐって日本古来の哲学を体得したという
戦前の奇才だ。
この「禅と日本人」は、もともと海外向けに英語で書かれてある著書だ。
内容があまりに優れているので、国内向けに日本語に翻訳され、岩波で売られている。
不完全、アンバランスの中にある美、形を排する事により浮き出される精神性など、
外国人が今日ZENに抱くスピリチュアルな魅力は、この本が与えた影響ではなかろうかと
僕は思っている。
明治〜昭和前期にかけて、日本には多くの哲人が生まれ、国際社会で活躍している。
残念ながら試験に出ないため、この辺の歴史、教えを進んで学ぶ人がいない。

本日の風景です。

夏向きな画像ですね。申し訳ない。・・・

2007年12月09日

美味しいお茶

2階の寝室のがらくたの中から、お茶が出てきた!
今年の五月に、嫁が上海で買ってきたスーパー高級茶「龍井」だ。
発酵度合いの軽い、白茶と呼ばれるお茶で、日本のお茶に風味が似ている。
せっかくですので、きちんとした道具を使って、お茶を楽しんでみました。

ポット、器は台湾で買ってきた我が家の家宝です。
台湾宣龍さん作。

台湾宣龍
http://www.eilong.com/

問題は、なぜこんな銘茶ががらくたの中に埋もれていたかという事です。
発掘した周辺を探ってみると、他にもちょっと高そうな鉄観音茶とか
あわせて3種類のお茶が出てきました。
自分用のお土産を、忘れてしまい込んでいたんだね。・・・

さて、本日のちょっといい風景。

ことメルヘンな気分を呼び起こしてくれる景色といたら、やはり西洋のものですね。
小さくて素朴な信仰の拠り所。

2007年12月10日

聴き惚れる

先日買った鈴木祥子のアルバム「鈴木祥子」を聴き続けているが、文字通り、聴けば聴くほど
はまり込んでいく。
歌詞も良いけど、メロディメーカーとしてずば抜けている。
オールディーズとして末永く残っていくべき音楽だ。
2曲目の「Love is a sweet harmony」は、結婚式のケーキ入刀のときのBGMに最高だと思う。
絶対盛り上がる。
7曲目「Frederick」は、オーソドックスなポップス。かっこいいメロディを、いじりすぎずに
上手に形にしている。こういう部分に、彼女の才能を感じる。
大学の頃から聴いているから、10年は軽く超える付き合いだが、これからも
彼女にはまり続けていくのだろうな。

本日の風景

ちょっと変わった画像ですが、これは宇宙から見た地球の明るさです。
白い部分が明度が高い、エネルギー消費が高いという事です。

2007年12月12日

気がついた事

経理をやっていて、最近は特に思う。
金勘定が仕事な訳だが、単なるプラマイゼロを計算しているだけじゃない。
出る金をいかに減らすかの工夫を考える事も仕事だし、いかに儲け話でも、その契約に
瑕疵があれば、厳然とした態度で臨まないといけない。
こんなことをしたからといって、数字に評価が出るわけではない。よほどの目利きじゃないと
評価もしてくれない。
ただ、このへんをきちっと〆ることが、会社の品格を上げる事につながると信じる。
帳尻さえ合っておけば、という考え方は、仕事にけじめがなくなり、
社員の意識や帰属意識まで低下するんじゃないだろうか。
そしてそういう態度で仕事にのぞむ原動力は、経理屋としてのプライドの他ない。
プライドは、こうなりたい自分を描いて、それに飽くなき挑戦を続けるところから生まれる。
正しい知識で、正しい仕事をやり続けるところから生まれる。

会社を良くするためには、経理がしっかりしないといけないなというお話でした。

本日の風景です。

壁の向こうに、実際に何かがある事だけが大事なんじゃない。
何かがあるかも知れないな、と信じる姿勢こそが大事なときだってある。

2007年12月13日

学生時代の事

大学の頃、僕はあるサークルに所属し、スポーツをやっていた。
うれしい事に、2年生のときに全国2位という実績を出し、さらに3年生になっても
2位という実績に甘んじることができた。

どんな競技もそうであるが、一回こっきりで好成績をたたき出すのはある意味簡単だ。
大切なのは、その実績をキープ出来るかどうかだ。だから、2回目の2位というのは
うれしかった。ひょっとして、実力があるのかな、とも思えた。
現状維持じゃねえか、という厳しい意見もあるかも知れないが、単純にうれしかった。

だが僕らが引退した次の年、後輩達は残念ながら優秀な成績を収めることが出来なかった。
僕は思い知らされた。彼らに何も伝えきれていなかったのだ。
翻っていえば、僕らの世代の好成績も、先輩方の教えのお陰に過ぎなかった。

たしかに僕らは努力をした。ただそれは、後輩達だって同じだ。しかし結果が違っていた。
違っていたのは、僕らの先輩が優秀だったにも関わらず、僕らが後輩達にとって
いい先輩ではなかったという事だったのだ。他に差は、何もない。
これに気付いたときの申し訳なさ、虚無感は今でも胸が痛むほど、大きい。
思えば、僕が後輩達に接する態度、心構えは、ここが原点になっているように思う。

本日の風景

たまに目にする、異様な断崖絶壁にある古めのお屋敷。
これはじつは、修道院です。

2007年12月14日

信じる姿勢

李登輝氏の「武士道 解題」から始まり(いや、小林よしのりがスタートかな)、
鈴木大拙の「禅と日本人」、さらには学生時代に読んでいた和辻哲郎「風土」「古寺巡礼」まで
引っぱり出し、読んでいる。
その間にも、NARUTOやD GREY MANの最新刊やらピューと吹くジャガーなんかも読んでいるので、
ちょっと最近は本の虫になっていますよ。
音楽聴く暇がないから、iPodのイヤフォンを耳に突っ込んだままベッドに入っている。
なんかもう、禅の思想とか昔の短歌、漢詩なんてものが全然分かんなくて非常に焦っている。
焦ってもしょうがない事だとは思うのだが、確実に昔の人より馬鹿だという事だし、
凄い思想や哲学のエッセンスがそこにあるのに、読めないばかりに得ることが出来ないというこの悔しさ。
自分の、学問に対する原動力の最大のものの一つが、この”悔しさ”ではないかと最近は思っている。
もっと悔しがれ!自分。

本日の画像。

昔の秋葉原の風景でした。

2007年12月18日

本とパーティの週末

週末は嫁の実家に監禁されていたので、更新が出来ませんでした。
日曜日は、嫁が通うスポーツジム「エスタ城南」のクリスマスパーティに招かれていました。
溌剌としたスタッフの皆さん、とても魅力的でした。
参加者全員でプレゼントの交換をしましたが、僕が用意してきた七日間ダイエットの本は
いったい誰がゲットしたのだろう。・・・

本日の1枚。

実際に遭遇したら、たまげるだろうな。

今は、本を読むのが面白すぎる。
昔から本の虫だったが、ここ10年ちょっとくらいはパソコン関係か仕事の本くらいしか
読んでいなかった。
「禅と日本人」、なかなか難しい本です。元々は英語で書かれた、外国向けの本。
当時としては、東洋の得体の知れない小国から出た数少ない思想書であり、
その深さ、格調の高さ、そして著者の学識の高さ故に賞賛を持って受け入れられた。
レトリックもなかなか上手い。聖書やシェイクスピアの作品を引用して禅を説明する等
西洋人の理解を助ける&喜ぶツボを上手い具合に突いている。
明治〜昭和初期の本を読むときには、こういう書き方の面白味も味わうことが出来る。
しばらくは、本の世界の旅が続きそうだ。

2007年12月24日

クリスマスパーティでした

忙しい事を出来ない言い訳にする人がいる。
学生の頃、”忙しい”は無能の証拠という名言を吐いた先輩がいた。自分もそうだと思う。
1週間もブログを放っておいたんですが、だから言い訳はしません。

先日は嫁の実家でクリスマスパーティでした。
僕のいとこ夫婦まで呼んで、賑やかに盛り上がりました。
それはそれでいいのですが、実家に帰ると嫁が甘えっ子丸出しになるのでどうもいかん。
で、母ちゃんと二人でお義父さんを攻撃する。いとこ夫婦、引いただろうな。・・・

新聞を見ていると、やすきよ漫才のDVDが出るらしい。
お笑いは嫌いじゃない。特にやすきよや、山口君と武田君、ザ・ぼんちなんて名人クラスは
大好きだ。やっぱりそういう名人芸をきちんと評価する人達がいるからこその
DVD化なんだろうな、と思っていると、たまたまテレビでM-1グランプリの模様を
やっていた。
一位を取ったネタ、悪いがどこぞの素人の学芸会レベルにしか聴こえなかった。
このコンクールは、ある一定のレベルに達しているコンビに評価を与えるのか、
それとも周りより抜きん出た力を持つものに評価を与えるのか、おそらく後者なんだろう。
しかし賞金1000万円って、デカイな。


本日の1枚。
不死鳥のような形状の稲光。自然の神秘ですね。

2007年12月25日

フラクタル画像のギャラリー

図形全体と、その部分が同じになっている「自己相似」の図形をフラクタル画像という。
計算式で、コンピュータに作らせることが出来るのだが、これが美しい。
非常に凝った整然さで、マニアもいる。
というわけで、フラクタル画像のギャラリーサイト

Enronian's deviantART Gallery

http://enronian.deviantart.com/gallery/#_browse/digitalart/fractals

僕も興味があり、フリーソフトで作っていたりする。
自作↓

2007年12月29日

納会でした

本日、年内最後のお勤めでした。
さて、明日より大晦日までは、我が家の片付けが始まります。
忙しい、疲れた、なんて言ってられない。

振り返ると、いろいろとイベントの多い一年でした。本当に勉強になりました。
スポーツを始めて、勉強も始めて、あちこちと遊び回って美味しいものを食べて
本に巡り会い、音楽に感動して、総じて面白かったと言えます。
年賀状を書かないといけませんが、年末恒例の”私の10大ニュース”でも、
明日以降まとめてみようかとも思っています。

本日の風景。
巻き込まれてみたい。・・・

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