最近はパソコンを閉じて、本を読んでいる事が多い。
李登輝元総統の「武士道 解題」からの流れで、鈴木大拙の「禅と日本人」を読む。
鈴木は、京都大学での学問に飽き足らず、禅門をくぐって日本古来の哲学を体得したという
戦前の奇才だ。
この「禅と日本人」は、もともと海外向けに英語で書かれてある著書だ。
内容があまりに優れているので、国内向けに日本語に翻訳され、岩波で売られている。
不完全、アンバランスの中にある美、形を排する事により浮き出される精神性など、
外国人が今日ZENに抱くスピリチュアルな魅力は、この本が与えた影響ではなかろうかと
僕は思っている。
明治〜昭和前期にかけて、日本には多くの哲人が生まれ、国際社会で活躍している。
残念ながら試験に出ないため、この辺の歴史、教えを進んで学ぶ人がいない。