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2010年09月 アーカイブ

2010年09月15日

白紙に戻すという事

どうにか試験が終わり、結果を確認しないと本当に寛ぐことはできないんですが、
まあ、束の間の休息を味わっています。

で、以前から気になっていた、某武道に入門しました。
こちとら大学の4年間、少林寺拳法にひたすら打ち込み、黒帯を許され、全国大会でもメダルを頂けるところまで精進をした身です。
いささか腕に自信ありと自惚れていても、それは許して下さい。
ところが、見学に行った先の道場で、応対して頂いた館長先生にあっさりと投げ飛ばされ(私、スーツ姿だったんですけど)、畳の上に転がされ、こちらの技なんて全然かからず(もっとも、技を待ち構えている人に技をかける事程、難しいことはないのですが・・・言い訳ですね・・・)、そしてその理法の面白さに惹かれてしまい、入門を決意した次第です。

体に軸を作らない動き、ねじらない動き、タメを作らない、ふんばらない、床を蹴らない・・・全てが僕の中の格技の常識と正反対。ナンバ歩き?ナンバ走り?の練習まである。
居合術の体の使い方が参考になりそうだ。

見学ついでに、初歩的な練習も体験させて頂いた。
小手を極める技がある。
少林寺では、支点・力点・作用点を意識し、円の動作を使い、軸を作り、腰の力を使って手首を極めて相手を転がす。
体の奥深くに染み付いたその動きが、ふっと顔を出し、その通りに体が動きそうになる。
これじゃ駄目なんだ。
大好きな少林寺、身に染み付いた技は全て、僕の宝物だ。
でも、しばらくは白紙に戻す。本当につらいけど、この武道を稽古している間は、忘れることにした。そして、これから教えて頂く事をすべて、全肯定で受け入れる。

相手をしてくれた白帯の方が、「上手いですね」と、褒めてくれた。
違うんです、僕の動きは、ここで稽古しているものとは似て非なる技なんです。
今の僕は、ここでは誰よりもへたくそなんですよ。

2010年09月16日

実戦とは、なんだ?

武道、格闘技を勉強していると、よく話題になるのが、実戦だとどの格闘技が一番強いのか?という話だ。
たとえば体育館で、審判がいて、用意ドンで殴りっこをするのであれば、極真空手みたいなのが一番強そうだ。
古い話だが、極真の第3回世界大会で、松井章圭(現極真館長)と、今は亡きアンディ・フグが決勝で戦ったことがあった。
そのときアンディが放ったパンチが松井の顔面にヒットし、松井が一瞬意識を失って崩れ、試合が中断するというアクシデントがあった。
極真のルールでは、顔面パンチは反則だ。アンディは、負けた。
でも、いわゆる実戦の世界では、アンディの勝ちだという見方も出来る。
彼は、フランスのプロキックボクシングという世界で、顔面攻撃ありという厳しいルールの中で勝負を重ねて来た選手だ。最初から顔面容認のルールで戦ったとしても、松井に、アンディの経験に勝るほどの、勝負を決するテクニックがあったとは思えない。

フェラーリとスバルインプレッサとは、どちらが速いだろうか。
答えは、未舗装路を含むダートラリーでは間違いなくインプレッサ、サーキットでは、フェラーリが速い。
つまり、ルールと場所で、勝者は変わるという事だ。
レイ・チャールズと北島三郎、どっちが歌が上手いだろうか。これも、意味のない比較だ。
格闘技、武道の世界には、これに類するような無意味な比較をすぐにしたがる悪いクセがある。
正しくは、身に付いた技術をどう活かせるか、人の質に注目すべきじゃないのだろうか。

僕らは、例えば夜の中洲のちょっと暗いところで、ヤ業の方相手に実戦スタイルで戦えるだろうか。
現代日本で、一番あり得る”実戦”のシチュエーションは、まあこんなところだろう。
相手は一人とは限らないぞ。刃物、多分持っているぞ(彼らは絶対に負けられないからね)。
こんな勝負、僕はごめん被りたい。力道山は、名もなきチンピラの凶刃に命を落としているし、そんな実戦には何の意味もない。
「いや、格闘技というスタイルに拘っての実戦」という条件付けをされるかも知れない。
なるほどもっともらしく聞こえるが、よく考えてみればそれは、サブちゃんにポップスを歌わせて評価をするのと同じくらいに意味がない。

流派を超えて、おそらく日本で一番尊敬されている格闘家・故塩田剛三先生。

2010年09月18日

まずは基本から

早速、道場で教わって来た杖の使い方の基本を、うちで練習している。
杖が動きたいように動かす、力まない、踏ん張らない、体をねじらない、体を開くように・・・。
たったひとつの型も、自分の体に耳を澄ませて繰り返せば、あっという間に30分、1時間が経つ。
たった120センチ足らずの棒をそっと振り回しているだけなのに、汗だくになる。

うちには大きな鏡もない、チェックしてくれる先生もいない。
でも、一番良い稽古法は、自分の体に訊きながら動く事だと思っている。
体の重心や、力の流れを感じながらの一挙手一投足。そして、おかしいな、不自然だったな、と感じたところは、妥協無く治す。
この繰り返ししか、今のところ道はない。
自分の体に尋ねながら、繰り返す。こだわりをもって教えを守る。
この積み重ねこそが、明日の自分を作っているんだと信じている。

2010年09月20日

中華料理の来福、ふたたび

先週の話で恐縮ですが、九産大で資格試験を終えて、せっかくですので近所の中華料理屋さん『来福』にお邪魔しました。

トマト丼。
中国語の流暢な大将が、腕を振るってくれました。
どんぶりに擦り切り一杯、熱々のトマトとふわふわの卵とじ、そしてソースが旨い!
ただ、量が多くてこれだけでは舌が飽きてしまいそうでしたので、追加で

餃子をオーダー。
皮も餡も手作り。
しっかり練られた厚めの皮が、やはりしっかり練られた肉の餡を包む。
食べごたえ、歯ごたえ十分で、なんと噛むと小龍包のように熱い肉汁が出てくる。
わりとまともな中華屋でも、こんなにきちんとした小龍包が出て来る事は少ないのに、たいしたものです。
まだまだ試してみたいメニューがあります。
もう少し家から近かったら、通うんですけど。・・・

2010年09月23日

意外に知られていた・・・

数日前から、某武道に入門した事を書いていますが、思いの外、周りに知られていたので、もう少し詳しく書いておきます。

入門したのは、大東流合気柔術という古武道です。
『柔術』ってマイナーだし、グレイシーとかブラジリアンとかのイメージが強くて誤解されやすいし、説明が面倒くさくなるので、訊かれたら「柔道やってます」と答えるようにしているのですが、これからはきちんと説明しますね。しまった、合気道の方がイメージが近かったな。

で、先日は入門第2回目の稽古でした。
膝行という、膝を床に突いたままでの歩行をやりました。めちゃめちゃこれキツイ。
でも、これをやり込んだら足腰は強くなるし、腰の柔軟性も増すのではと思います。つまり、腕前が上がる!家で出来るかな。

次、受け身。投げ技があるからね。
見たところ、柔道の受け身とは少しちがうようだ。畳にビターンと手をついて身体の動きを止めてしまうのでは無く、転がるイメージ。これも身体が覚え込んでいて、得意なはずなんですが、さすがに20年近いギャップがあるので、5、6回もやったら目が回りました。情けない。・・・

柔術って、膝と腰とお尻の筋肉への負担が半端じゃないと思います。
なかなか普段使わない、鍛えるのが難しい部分です。機敏に動く、とか、姿勢を保つ、とか、基本動作の改善に大きくつながりそうな感じです。興味がある方、ご一緒にどうぞ。
練習は、毎週火曜日です。19時から、近くの学校の体育館でやっています。

身体が覚え込んでいるといえば・・・
柔道着が到着しました。これ、重い、ごつい、暑い!
ジムではスポーツ用の機能シャツと短パンで動いていますので、これはちょっと面食らいました。
稽古が終わると、当然脱いで畳むわけですが、道着の畳み方を身体が覚えていたのには驚きました。
何も考えずに、手がすいすいと動いてしまう面白さ。

2010年09月25日

糸島クラフトフェス

奥さんを連れて糸島クラフトフェスに行ってきました。


なかなかの人出です。

糸島クラフトフェス
http://www.itofes.com/

糸島の陶芸作家さんたちを中心とした、作品展示即売会です。

陶芸というと、年配の方の趣味みたいな感じがしますが、最近は若い人達がかわいい作品を沢山作っていて、とても楽しめました。
写真は陶工房Ronさん(Website)。僕はここで、湯飲み?焼酎タンブラーを買いました。写真中央辺りに展示してある、青いcupです。
サイトを確認したら、同じようなお茶わんもあるみたいだ。買いに行こうかな。

2010年09月26日

糸島探訪

自分の出身地だから、探訪もなにも無いんですが。・・・最近は新しい見どころ、ショップが増えてきて、なかなか楽しめる探検スポットになってきているようです。

Spoonful the Bagel(スプーンフル・ザ・ベーグル)(Website)

・・・の、店内にあった渋〜いステレオ。お店の方(おかみさん?)に許可を頂いて、撮影させてもらいました。いいね、アナログ。アナログの方が音は良いんだよ。
ベーグルの専門店です。こぢんまりと頑張ってあるので、商品の数が少ない。日の高いうちに、売り切れ閉店となるようです。
で、ベーグルですが、美味しいの一言です。なんというか、雑味がしない。そして粉の良い香りがして、本当に美味しい。ベーグルってモサモサと食べにくい印象しかなかったのですが、別格です。

次に訪問したのは、雑貨屋さんDOVER。

前を通った事のある人も多いでしょう。倉庫を改造して、なにやら旗やらペインティングが施してある、およそ糸島らしからぬ佇まい。
中は、女性が好きそうな雑貨と食材、そしてDoverさんが描いた絵が展示・販売してあります。
ちょうどこの日は、子供たちを相手に絵画教室が開かれていました。自由人だなあ。

お店のお姉さんに勧められて買ったジャーク・ソースを、早速鶏肉にすり込み、一晩おいて焼いてみました。
日本じゃない味!南国のハーブチキン!嫁共々大感激です。また買いに行きます。

この後は、志摩中学校近所にある酒屋さん・ちきゅう屋さんに寄って、麦焼酎を一本買って帰りました。
「ふしぎ屋」という不思議な名前の焼酎で、こいつを濃すぎず薄すぎず、程よくお湯で割ると、優しい甘い香りがぷんとたち、幸せな気分になれます。
芋の甘さは心がうきうきと浮き立って陽気になりますが、麦はしみじみと優しい気持ちになりますね。ふしぎだ。


2010年09月30日

桜野武術教室 本日の稽古内容

本日の桜野武術教室稽古内容:

棒術 素振り 摺り下ろし〜突き返し・表の転身

腰を落とすと、身体を開く感覚が分かりやすくなる。腰を落とそう。
膝が内側に折れないように気をつける。

突き返しで身体の使い方を徹底的にマスターする。重心は常に後ろ足にある。
最初の突きで、後ろ足つま先を正面に向けつつ、半身を引くので前脚が骨盤につられて後ろ足のところに引き寄せられる。棒を返すときに、引き寄せられた前脚のつま先が斜め後ろを向くようにする。両足先がかかとを軸に120度の角度を作るくらい。
このときもまだ、重心は後ろ足にある。

転身は、足を軸にして回転するのでは無い。体重を掛けている足を浮かし、身体が沈もうとしたところに足を移動させて支えるイメージ。ドスドスやらない。薄氷を踏むがごとし。
この足さばきで柔法を行うと、相手は向こうに飛んでいくのでは無く、その場に崩れ落ちるようになる。大東流の非常に大切な技術である。

身体の正中線を守る。相手の正中線を攻める。自分の正中線を守りつつ、前を攻撃すれば、そのまま相手の正中線を攻撃出来るように構える。立つ。

膝行は、武士の歩き方(難場歩き)をそのまま膝立ちでやるイメージ。
下を向かない、前を見て進む。進む方向に受信を傾けると、膝がすっと出てスムーズに移行出来る。

受け身は、前周りにならない。方から落ちて、斜めに回る。

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