早速、道場で教わって来た杖の使い方の基本を、うちで練習している。
杖が動きたいように動かす、力まない、踏ん張らない、体をねじらない、体を開くように・・・。
たったひとつの型も、自分の体に耳を澄ませて繰り返せば、あっという間に30分、1時間が経つ。
たった120センチ足らずの棒をそっと振り回しているだけなのに、汗だくになる。
うちには大きな鏡もない、チェックしてくれる先生もいない。
でも、一番良い稽古法は、自分の体に訊きながら動く事だと思っている。
体の重心や、力の流れを感じながらの一挙手一投足。そして、おかしいな、不自然だったな、と感じたところは、妥協無く治す。
この繰り返ししか、今のところ道はない。
自分の体に尋ねながら、繰り返す。こだわりをもって教えを守る。
この積み重ねこそが、明日の自分を作っているんだと信じている。