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白紙に戻すという事

どうにか試験が終わり、結果を確認しないと本当に寛ぐことはできないんですが、
まあ、束の間の休息を味わっています。

で、以前から気になっていた、某武道に入門しました。
こちとら大学の4年間、少林寺拳法にひたすら打ち込み、黒帯を許され、全国大会でもメダルを頂けるところまで精進をした身です。
いささか腕に自信ありと自惚れていても、それは許して下さい。
ところが、見学に行った先の道場で、応対して頂いた館長先生にあっさりと投げ飛ばされ(私、スーツ姿だったんですけど)、畳の上に転がされ、こちらの技なんて全然かからず(もっとも、技を待ち構えている人に技をかける事程、難しいことはないのですが・・・言い訳ですね・・・)、そしてその理法の面白さに惹かれてしまい、入門を決意した次第です。

体に軸を作らない動き、ねじらない動き、タメを作らない、ふんばらない、床を蹴らない・・・全てが僕の中の格技の常識と正反対。ナンバ歩き?ナンバ走り?の練習まである。
居合術の体の使い方が参考になりそうだ。

見学ついでに、初歩的な練習も体験させて頂いた。
小手を極める技がある。
少林寺では、支点・力点・作用点を意識し、円の動作を使い、軸を作り、腰の力を使って手首を極めて相手を転がす。
体の奥深くに染み付いたその動きが、ふっと顔を出し、その通りに体が動きそうになる。
これじゃ駄目なんだ。
大好きな少林寺、身に染み付いた技は全て、僕の宝物だ。
でも、しばらくは白紙に戻す。本当につらいけど、この武道を稽古している間は、忘れることにした。そして、これから教えて頂く事をすべて、全肯定で受け入れる。

相手をしてくれた白帯の方が、「上手いですね」と、褒めてくれた。
違うんです、僕の動きは、ここで稽古しているものとは似て非なる技なんです。
今の僕は、ここでは誰よりもへたくそなんですよ。

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2010年09月15日 22:42に投稿されたエントリーのページです。

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