新年度スタート
日本では4月が年度の切り替えとなっていて、節目として非常に大切な時期であるはずなのに、
四月馬鹿とか言うわけの分からない風習が定着してしまっているのが面白い。
元旦を死出の旅路、冥土への一里塚とか言い切ってしまうほど洒落っ気の強い国民性だから、
そういうのもありなのかな。
さて、四月といえば新社会人。多くの人たちが希望を胸に社会の門をくぐってくるわけですが、
そのうちの何人かは、やがて袂を分かち、その会社を離れていく。
人にはそれぞれの考え方があり、生き方があるのでむしろそういうのは
真剣に人生と向き合っている証拠として評価をしたい。
初志貫徹なんてお題目を深く考えもしないで唱えている人もいるが、
学生の頃にひらめいた初志なんて、所詮が机上の空論だ。
会社に実践配備されて、いろんなのに揉まれて導きだした考えや希望こそが、
初志と呼ぶにふさわしい。そして貫徹するに値するものしか、貫徹する必要は無い。
まずは新社会人の皆さん、いかに先輩と呼ばれる人種が
腑抜けで鈍臭くなっているのかをじっくりと観て欲しい。
そういう人たちも、新人と呼ばれていた頃は希望を抱き、やる気に溢れた存在だったはず。
それが、なんにも考えないで椅子を温め続けていると、かくも腐敗してしまうのだ。みろよあの死んだ魚ような目を。
ただ忘れてはならないのは、そういう人たちが皆さんの評価を下しているという事だ。
ここに社会を渡る難しさがある。