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選挙が終わって

保守本流の勝利という形で幕が引かれました。
対立候補氏も頑張ってはいたようだが、そもそも縁もゆかりもない当地にノコノコと現れて「第二の夕張」発言をしたり、当の夕張市から公開質問状を送り付けられてもおかしくないようなニブイ政治感覚では、結果は目に見えていた。
それでも思いの外、多くの票を集めたなというのが率直な感想だ。
これは、彼の公約が市民の共感を招く内容であった事もあるだろうが、本質は、当確の保守本流氏に対するアンチ票だったんじゃないだろうかと思う。投票率は約65%。うち、55%が保守本流氏の獲得だから、おおよそ28,000人程度の得票じゃあ、多くの市民の積極的な応援を受けての当選とは言いづらい。

政治を、選挙を読む際に外せないのは、候補者の背後関係だ。
保守本流氏は、野心もなければやりたい事もぱっとしないという、事務職上がりのいわゆる草食系だ。そこがイヤだというアンチもいるだろうが、彼を猛烈にプッシュしていた背後関係に対するアンチが多かったんじゃないのか。
彼の背後には、当地を代表する大物が、多数名前を連ねている。多くの市民が彼らに対してアンチ票という形で意思表示をしたのだ。
氏は、ここを肝に銘じて謙虚に受け止めておかないと、この市の本当の発展はない。特定の既得権益者が喜ぶための政治が行われ、まあそれでもいささかの発展はしようが、それは彼らのおこぼれに過ぎない。

地方自治体の本当の発展とは、如何に中央からお金を引っ張ってくるかではなく、どれだけ地場で付加価値を作り上げるかである。良質の付加価値を多く生み出す事が出来れば、人は集まり、金が回り出す。
保守本流氏とその取り巻きは、そういうビジョンを持っているのか。

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2010年02月27日 06:27に投稿されたエントリーのページです。

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