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2009年03月 アーカイブ

2009年03月09日

試験が終わりました

先日の日曜日、どうにか無事に試験を終えることができました。
結果は、5月に入ってから発表されます。
手応えは・・・なんといいますか、玉砕とまでは言いませんが、もうなんかしばらくは
触れたくない、そんな感じです。
5月が過ぎて、この話題に触れなかったら、お願いですから察してやってください。

さて世の中は、呑気に試験なぞ、ひょっとしたら受けている場合じゃない位深刻な経済危機です。
この不景気は、サブプライムローンが引き金を引いています。
サブプライムだけじゃない、いろんな金融商品が生まれ、その債権が商品価値として
やりとりをされるようになりました。
バブルだなんだと面白いように資金をまわしていた時代がありましたが、僕たちは他でもない、未来の自分たちから金を借りて、刹那的に儲かっていた気分になっていたのだと、僕は思います。
社会人を長くやっていると分かります。利潤というものは、あるとき急に増えたり減ったりするものではありません。どこかが儲けていれば、それは他所の儲けを分捕っているからで、必ず損が起きている。しかしバブル機の日本は、そして数年前のアメリカは、誰もが(それなりに)儲けていた。
異常なまでの好景気だった。
この、富の配分が非常にいびつだったのは、利潤を未来の市場から得ていたからです。
だから、皆が儲かっている気になった(実際儲かっていたと思う)。

お伽話みたいな話をしているって?
金融商品は、返済期間という時間軸を、その特性としてもっています。
つまり、将来長期にわたって(返済が続いている限り)コケる、つまり資金繰りがストップしてしまうリスクが厳然と存在します。
逆に言えば、返済期間の間に得るであろう儲けを、
すべて蓄積して融資の実行段階に一括して使ってしまう、そういう性質を金融商品は持っています。
そして僕たちは、それを皆でやってしまったわけです。
僕たちは、未来の自分たちに大きな借金をしてしまいました。
今は、当然の結果として貧乏生活です。今この時代に使うべき金は、大半が過去に使い尽くされていますから。
どこかの産業が悪いんじゃない、どこも悪くない。ただ本当に、金がないだけなんだ。
一番苦しい貧乏生活ってなんだと思います?仕事がないからお金が儲からない事?
僕は、働いても働いて働いても、お金が入ってこない状態だと思います。
まわす資金そのものがないから、経済活動は停滞せざるを得ません。
そしてやっと入って来た大切なお金を、旧態依然の使い方であっさり消費してしまうようであれば、その人、会社には未来はないと思います。

聖域なき固定費削減を、という掛け声を信じて、核心を突く削減案を提案した人達がいました。
それは、ある商品を切り捨てるのではない、買い方を変える・買う量を減らす・一部を代替品にする等の工夫をし、費用を圧縮しようという、妥当かつ今一番我々に必要な改善提案でした。

しかしそれが提案されるや、その商品に携わる人達によって、いかに削減をするのではなく、必要か・必要でないのかという論旨にすり替えられました。
削減提案が不要論にすり替えられ、意識が低い、と、かつて「聖域無き固定費削減を」と声を発した人物から叱責を受けることとなりました。

冷静に現状を鑑み、本気で状況を変えたいのなら、もう一度書きましょう「切り捨てるのではない、買い方を変える・買う量を減らす・一部を代替品にする等の工夫をし、費用を圧縮しよう」というその方法の論議を始めるはずだと思う。

貴重な削減提案を、即、不要論だと反射的に判断し、”意識が低い”などと高いところから否定するのは、滑稽で醜い。
”こういう意見が出ると思っていた”的な待ち構えを感じざるを得ないし、なにより冷静だとは思えない。
冗談でもなんでもなく、一度冷水で顔を洗って出直して来た方が良い。
そうでもしないと、提案者にとって失礼であろう。


話は変わりますが、

あ、これ、試験が終わって買いました。
自分へのご褒美です(*^o^*)


最近のプラモってすごいんです。
30年前の1/144スケール、いわゆる昔のガンプラでは絶対出来なかったポージングが、改造なしでやれてしまう!

コアファイターが変形までしてきちんと腹部に収まるんですぜ。
これでビームサーベルを振り抜くポージングが出来てしまうとは。

2009年03月20日

僕ら世代のガンプラとは

当時、僕は小学5年生くらいだったと思う。
この辺に住んでいたガキどもは皆、『太田模型』に、ガンプラを買いに行っていた。
前原商店街の東側の端、『どてやき』という最高に旨いホルモン屋さんの隣にある、小さな模型専門店。
確か決まった曜日にガンプラが入荷されるので、その日は行列まで作って開店を待っていたものだ。
田舎の常で、人気のあるモデルがたくさん入荷される訳ではない。僕らは日を重ね、少しずつ、コレクションを増やしていった。
そうやって、『待ち』を食って手に入れたコレクションは格別な愛着がわく。

で、ちょうどその頃、『模型とラジオ』とか、モデル系(もちろん模型ね)の雑誌でやたらとガンプラが特集され、モデラーがミリタリーモデルの手法をガンプラの世界に持ち込んで来て、それがやたらと格好良かった。

きれいに塗装をした上から、わざとすすけたように黒く汚す。面相筆につや消しの黒い塗料を少しだけ含ませて、プラモデルの角をグシャグシャっとこする訳です。すると、いかにも”使い込まれた兵器””今まで戦地で戦っていた”ような雰囲気が出せる。
あるいは、銀色の塗料で、グシャグシャっとやる。すると、実際の塗装がすり減って、下地の金属が露出したような風合いが出る。
ライターであぶって熱くなったクリップを、装甲部分に押し付ける。すると熱されて柔らかくなったプラスチックが少しめくれ上がって、あたかも銃弾を受けたような感じになる。
そうやってわざと汚したガンプラを、発泡スチロールで作った箱庭に数台配置して、ジオラマを作り上げる。
そうやって時間とお小遣いをかけて、ちょっとづつ知恵と技術、うんちくを身につけていったもんです。

これは今のガンプラ”ガンダム RX-78-2 Ver.2.0”の足部分。
あの白い装甲の下に、これだけのメカが内包されている。
足首はボールジョイントなので、全方位どんな角度にでも曲がる。足首前部とアキレス腱部分には、ダミーでサスペンションまで付いている。
足の甲は、指先部分、土踏まず部分、かかとの3カ所が曲がり、ちょうど陸上選手のクラウチングスタートのような足の恰好が無理無く出来る。
その分価格もそれなりで、一体3〜4千円する。300円で1/144を買いそろえていたあの頃とは、何もかもが違いすぎる。
その上、汚し、とか、スミ入れの技法が、インターネットで簡単にマスター出来る。

僕らのような、良く言えば子供の頃の夢を忘れられない、馬鹿な大人達にとっては良い時代になったもんだ。
お金をかけて、せわしく動いてあの頃作りたかった、模型雑誌に出て来るようなカッコいいガンダムが誰にでも作れてしまう。
ただ、焼きごてを押し付けて銃痕を演出したり、自分理論でコアファイター収納ギミックを作り込んでいたあの頃のワクワクハラハラ感が、ちっとばかり薄いなあ。

2009年03月22日

底に流れるもの

不景気な話で恐縮だが、人減らしの話だ。

経営が巧く立ちいかないのなら、人減らしだってやむを得ない。それはやむを得ないと思う。

よく、内部留保を取り崩してでも雇用を含む社員救済策をうて、という話がある。
まったく馬鹿な話だと思う。
内部留保のない企業には銀行は融資をしない。この世の中、借り入れなしで経営をしている企業は存在しない。
銀行融資が止まれば、即経営破綻に陥る。
こういう、会社のイロハを知らない事を声高に主張するのは、さすがに政治家と大手マスコミという名前のデマゴーグ、それとやたらと踊らされやすい低スキルの人達だけだったみたいで、最近はそういう論調も影を潜めたようで耳に入らなくなってきた。当然の事だ。

ただ、人減らしですが、減らす方にはヤバくなった会社を存続させるためという大義名分がある。
しかし、当然だけれども減らされる方(つまり会社都合でクビになる人達)にとっては、納得のできないものである。
そりゃそうだ。経営がうまくいかなくなったのは、たいていの場合、不況という抗いがたい外因よりも、経営側による経営判断の甘さが第一因となっているからだ。
そしてその尻拭いは、なぜかクビ、とか、減棒とか、我々一般従業員がさせられている。
べつに、売り上げががクロだからといって仕事の手を抜いた訳じゃない。
アカだからといってそれは従業員が手を抜いた訳だからではない。
我々は、クロだろうがアカだろうが、いつでも一生懸命自分の、サラリーマンとしての本分を貫いて来た。しかし、経営判断の尻拭いは、我々社員の人件費カットによって行われる。
やっぱり、理不尽だと思う。

しかしそれでも、人減らしはやむを得ないと、僕は思う。
問題は、人を減らす側に、会社がうまくいかんのだから当然だろ、という当たり前の気持ちしかないのか、申し訳ない!という、血の涙を振り絞るような気持ちがあるかどうか、だ。
それは特に、僕の在籍するような地方の中小企業にとっては需要な問題だと思う。
当たり前じゃん、と首を切る経営者には、社員はついて行かない。その経営者は、保身のために社員を犠牲にするものだと判断し、誰も腹の底から信用をしなくなる。
ここで血の涙の1滴でも流してくれるのであれば、そういう気持ちもなくなるんですけどね。

我々が日々学んでいた関わりだなんだというお題目は、こういう場面では通用しないものなのか。
それとも、社員の操作に有用であっただけという事なのだろうか。

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