先日、怒りの力は強い、と書いた。
格闘技の練習をするとき、目の前に憎い相手の姿を想像すると突き蹴りに力が入ると書いた。
でも、怒りの力というものはいつかは尽きてしまう。
怒りは消えるものなのだ。
違う相手を捜し出して、新たなる怒りをぶつけるという手もあるが、人としてどうかと思う。
それよりも、目標としたい人を想定して練習してみよう!
僕の場合、ある尊敬する大先輩を想定している。
その人が、半端じゃない大物で、超えようとしても超えられない実力者であればあるほど
かえってなにくそ!という気持ちが消えない。
目の前に立つ、空想の中のその先輩に突き蹴りを打ち込み、反撃をかわしていると
どんなにへばっていても、手を抜くことが出来なくなる。
激しい稽古をつけてもらっていたあの頃のテンションが蘇ってくる。
そしてこの思い出こそが、僕の宝物なのかな、とも思う。