当社は6月末が決算。じつは売り上げが芳しくなかった!
いや、各部署とも健闘をして、営業利益は十分なラインをたたき出しているのだが、経費が例年以上にかかってしまっていた。
ひとつは、新しく事業部を2つ新設した事。昨年度にも1つ新設しているので、実際は新事業部3つが
まだまだお荷物状態として存在しているわけだ。
ふたつめは、土地を売却している。売却損です。本業である建設業との絡みがあるので、一概に赤だとはいえないが、少なくとも現時点では大赤。
みっつめは、新卒社員の採用。当社は、必要なときに中途社員を採用するスタイルだった。彼らは即戦力だから、採用後すぐに利益を生むことが出来る。ところが新卒はそうはいかない。
問題は、だ。決算内容が思わしくないようだから賞与を減らそうかという話が出ている事だ。
出血必至の事業部新設、土地売却、新人採用の3つを同年度に実施したのは経営陣だ。
本当はもっとへこむところを、最前線の社員達が力を合わせてぎりぎり黒の淵まで引き上げてくれた。
もう一度書く。出血必至の事業部新設、土地売却、新人採用の3つを同年度に実施したのは経営陣だ。
しかも、きちんと年度始めの経営計画書に、3つとも書いてあったのか。予定もしていなかった
冒険を、検証もなく思いつきでやってしまったのではないのか。
これを放漫経営という。
骨を埋める覚悟で頑張っている社員が、どんな気持ちで今の経営を見ているのか、想像出来るのだろうか。