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「元祖ひさご」に食べに行く

昔、西新商店街に「元祖ひさご」というお好み焼き屋があった。20年くらい前に西新でのたくった事のある人で、おそらく知らない人はいないであろういわゆる名物店であった。
あった、というのは、ここが火事で焼けだされてしまったからだ。
はとや商店街という、西新リヤカー部隊が軒を連ねるメイン通りから北に向かってのびる、細いアーケード街があり、ひさごはそこで営業をしていた。
近所のおいちゃんおばちゃん、小学生から大学生までみんなの胃袋(とお財布)の心強い味方だった。
ぎしぎし鳴る床を踏み、人混みをかき分けて二階に上がり、仲間と小さなテーブルを囲んで腰を下ろす。朝美食堂よりもうちょっと狭く汚いと言えば伝わるだろうか。
火事の後は藤崎方面に店を移し、営業を再開されていた。が、ここもほどなく退店され、しばらく所在が分からなくなっていた(もっとも、後に入ったインド料理屋がなかなかの当たり店で、当時大学生だった僕は、エスニックがブームだった事もあり、よく通ったものだ)。
そのひさごが、福岡歯科大のすぐそばで営業を再開していた。
地名で言えばあの辺は四箇になるのかな。ふくちゃんらーめんの前の道をまーっすぐ西へ進めば、道の終わりくらいに向かって左手に見えてくる。
懐かしさにかられて店に入ってみた。おじいちゃんとおばあちゃんが二人で営業していた。
のれんをくぐった瞬間に「ダブル玉子」と条件反射で口からでそうになるが、ちょっと違和感を感じてカウンターの上のメニューを眺める。
気のせいか、ダブル玉子の文字が見えなかったような。
無難なエビ玉子というオーダーに切り替えて、腰を下ろした。
おばあちゃんが、関西風に焼きますか、広島風に焼きますか、と問いかけて来た。
以前のひさごなら、なかった事だ。ちょっと考えて、関西風で頼む。
ひさごのお好み焼きは、これでもか!といくらいのネタをヘラでぎゅうぎゅうに押して焼いてある、皿からはみ出るくらいに大きな関西風だ。それがマス目に切り込みが入れてあって、箸で食べやすくなっている。で、こいつを自家製マヨネーズをいーっぱいかけて、食べる。美味い!
今日のお好み焼きは、ちょうどケーキのように放射状に切り込みが入れてある。
あれ、ひさごってそうだったっけ?
ただ、お店の人に確認すると、確かにあの西新商店街で営業をされていたひさごだとのこと。
レジ横にはなにかの記事の切り抜きが貼ってあり、それは確かなようだ。
シェフが変わったのかな。それとも僕の勘違いなのか。
味の方は、正統派の庶民のお好み焼き。これひとつでお腹いっぱいの分量と、きっちり「ひさご」でした!

写真は、本日のウォーキングコースである室見川河畔。梅は咲いたか、桜は・・・
コースが整備されていて、ウォーキング愛好者のみならず多くの家族連れでにぎわっています。

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コメント (1)

unknown:

田川のドライブイン香春に移転したとRKBの豆ごはんで一瞬だけ、紹介されてまいした。

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2007年02月25日 16:08に投稿されたエントリーのページです。

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