嫁とレンタル屋に行き、CDを借りてきました。
山下久美子のベスト盤と、我が心の兄貴・佐野元春の初期名盤「Visitors」。
改めて聴くと、山下久美子はなかなか良いな。こっちをお向きよソフィアなんて、いかにも80年代で無駄にかっこ良すぎる。そこが良い!
聴いていて思い出した。そうそう、山下久美子って佐野元春の曲をカバーしていたんだっけ。
これは元春の別のアルバム「Time Out!」に収録されている「クエスチョンズ」の歌詞の一部だが、
花束を抱えて
本気の大事なSOS
沈みながら火をつけて
僕はとても小さい
けれど革命する
とても小さい僕は
哲学する
僕はとても学習する
小さいけれど
けれど
こういう歌詞は、なかなか書けない。
聞き流せば聞き流せない事はないけど、ちょっとでも耳に引っかかったら、もう駄目だ。引き込まれてしまう。
なに?どういう意味?と洞察が始まる事もあれば、今までもやもやと心の中にわだかまっていたものに、バシッと輪郭をつけてもらえたような感覚に心奪われる事もある。
そして、不思議と気持ち良い優しさを、歌詞から曲から感じてしまう。
とんがった事を考えて心病んでいた自分が、テレビを消して本を閉じ、元春兄貴の声にじっと聴き入っている。