壁紙を作ろうと思い、上のような画像をネットで探し出しました。
元画像は、縦横約2倍のサイズです。
これをフォトショップで開いて、レイヤに複製し、180度反転してぼかしをかける。
そして、乗算を適用。
さらにその上に真っ赤なレイヤを置いて、透明度を若干上げます。で、ふちを薄く黒く塗る。
一番上に、白文字でテキストを置いて、完成。
この辺の、完成図を頭の中に描きながら、いろいろチマチマと手をかけていく過程が面白いんです。興味のない人には、何言っているのかチンプンカンプンですよね?
この世のほとんどの壁紙(無料だろうが)は、
作者さんのこんな手数があって生まれてきています。
最近感じるのは、情報デバインドです。情報格差。
政治の話は書かない事にしているのですが、ちょうどタイムリーな話題で
この情報格差に関わる出来事がありましたので、採り上げてみます。
麻生首相の、医師は常識が足りない人が多い、という発言です。
これは、池田信夫 blogにあるように、報道機関により前後の文脈が取捨選択されて
伝えられているという問題があります。
池田信夫 blog「医師会には社会的常識が欠落している人が多い」
氏は、記事の中でその前後の文章を披露しています:
(医師不足が)これだけ激しくなってくれば、責任はお宅ら(医師)の話ではないですかと。しかも「医者の数を減らせ減らせ、多すぎる」と言ったのはどなたでした、という話を党としても激しく申しあげた記憶がある。
さらに、日本医師会出身である宮崎秀樹議員(当時)の、
日本は医師が多すぎるという発言が引用されている。
つづいて氏がNHK記者時代の過激な体験が披露されているのだが、
それはリンク先で確認を願おう。
要は、医師は実際に非常識が多いのではないかという疑問(結論?)が、その体験から導き出されている。
この辺りの背景を首相の発言の背景として知っておかないと、発言の真意はおそらく
伝わらないし、大手マスコミはひょっとして意図的に「非常識」発言を
クローズアップしているのではないか、という疑問に行き着く事は出来ない。
毎朝、ラジオでサラリーマン向けの情報番組を聴いている。
おおむね面白く聴いているのだが、年配のDJ氏は、この業界の古株らしく”左の強打者”。
1から10までの自民党批判はスカッと胸がすく事もあるが、情報としては陳腐かつ役に立たない。
池田氏のブログで発言の背景を情報として身につける事がなかったら、僕も表面的な
首相批判を続けていたかも知れない。
それにしても、なんでも許せなくなった人が増えたような気がします。
もっとおおらかに、多少のアイタタは笑って見逃すのが人間の幅かと思うのですが、
そういう奴は見なくなったな。
ネットやテレビで、情報がまるで大洪水のように僕らの周りに溢れているように感じますが、
たとえ5万件、10万件の情報が集まろうと、その人に必要な情報量はそんなに
変わらないと思うし、ゴミ情報が氾濫するせいで、必要な情報がどれなのか
分からなくなっているという問題があります。
そして、情報は人を容易に批判家に育て上げるんだな。