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久しぶりに書く。

 有り難い事に、お盆の間は5連休!でも、出があったので、わたしは3連休!それでも感謝です。

 お盆の間は、以前から興味のあった、小林よしのり氏の「台湾論」「戦争論」を読みふける。
僕自身、いわゆる戦後の戦争教育を受ける中で不自然さを感じる事が多々あったのだが、
この本のお陰でなんとなくすっきりした。
今まで持っていなかった考え方や知識を、頭の中に流し込んでもらい、疑問点の整理がある程度出来たと思う。

 これらの本の根底には、大東亜戦争の肯定という主張がある。
大東亜戦争の肯定である。凄い本だ。著者はまず冒頭で、戦争は政治の「手段」であり、
「平和」の対極にある存在ではないと説く。戦争は、手段だ。ここをまずしっかりと
頭に刷り込んでおかないと、全てのいわゆる戦争問題を混同して捉えてしまい、
混乱するだけだ。
 もう一つ驚いた事がある。それは、言論の自由だなんて謳っている我が国において、
大東亜戦争を肯定するという考えに立った出版物がほとんどなかった点にある。

 僕らの世代は、若い頃に本田勝一の本を読んでいる。
で、そこから得た知識が”正しい”大東亜戦争であった。
 惨い写真が沢山掲載されていた。切り落とした生首を掲げて笑う日本兵、腹を割かれた妊婦等、
白黒で画質が悪いからようやく見る事の出来るような沢山の写真から、僕らは戦争の残虐さ、
日本兵のむごさを心に刻み付けたものだ。
 でも、僕には、今まで野菜や魚を売っていた隣のおっちゃん達が、
鉄砲を担いで大陸に渡った途端に殺人マニアに変貌してしまうという点が、
どうにも不自然でならなかった。
戦場とという特殊な環境で、感覚が麻痺していたという説明を受けた事もあるのだが、
なんだか後付け感が否めない。

 冷静に考えると、大東亜戦争は僕らの日常から、ポンと切り離された状態で、
そのむごさが論じられ、印象づけられていたのだ。
 僕の祖父も、兵士として戦争に参加していた。頭を撃たれて、でもかすっただけだったので
生きて帰ってこられたと語っていた。確かにそれらしい小さなハゲが頭にあった。
 気性が荒く、すぐに手が出ていた人だったが、だからといって悲惨な方法で無抵抗な
人達を殺す人では、断じてなかった。祖父に限らず、当時の日本人は、そこまで低劣では
なかったと信じたい。
 植民地の人々を差別していたかも知れない。が、日本には植民地イコール自国という
考え方があり、銃剣を向ける対象はあくまで米英帝国の兵隊達であったはずだ。
それなのに、大陸の人たちを相手に残虐行為を働く写真ばかりが紹介されている。
その真意は何なのだろう。
本田氏の著書に出てくる写真や記事のほとんどが、中国の政府機関より提供されていたものだと
小林氏は指摘をする。

 いろんな考え方があるのは当然だ。だけれども、純粋に大東亜共栄圏を夢見、
アジア解放を本気で望み、殉じて行った人達(日本人、中国人、台湾人、朝鮮人・・・
そう、人種は関係無しだ)が大勢いる事を、我々は忘れるべきではない。

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2007年08月24日 00:13に投稿されたエントリーのページです。

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