嫁さんが、何か本を紹介してというので、遠野物語を紹介してあげた。
いい具合に、20年くらい前に買った文庫本が僕の婿入り道具の中にあったので
さっそく進呈。
ところが、古めかしい文語体がとっつきにくいらしく、いまだに手を付けてくれない。
紙も黄ばんでいるし、フォントも小さいし、たしかに今の本の装丁に比べたら不親切な作りかな。
慣れると全く何ともないんだけどねえ。
僕の蔵書は、あまり本を読む方ではないが、岡倉天心の茶の本や大鏡、
醒睡笑なんていう古典落語の原典等、あまり一般的でない作品が多いかも知れない。
ジキル博士とハイド氏、白鯨なんてのもある。これらは、おそらくタイトルだけなら
誰でも知っている本ではないだろうか。
国語の教科書にて紹介される定番ばかりだからだ。
本は、読まれてこそ価値があると信じている。教科書に載っていて、受験勉強で暗記して、
その時代のエポック的な作品でござい、と、読んでもいないのに分かった風な事をいうのが嫌で、
そういう知っているけど知らない本を、学生の頃読み漁ったものだ。
ダーウィンの種の起原って、知っている?本当に知っている?読んだ事あるの?読んだ事ないのに、知っているといえるの?
僕らの中にある大半の知識は、ただインデックスを把握しているだけで、本質まで読み解き、理解している事なんて少ないんじゃなかろうか。
で、遠野物語、面白いですよ。久しぶりに読み返して、はまってしまいました。
遠野物語研究所ホームページ
http://www.tmkenkyu.com/
いつか必ず行くぞ、遠野郷。