2007.5.13 王者を求めず
我々は、低所得がイヤだからいい学校に入り、学歴を手に入れようとする。
社会的評価が欲しいから大企業を選ぶ。
さて、テストでAランクを取れるのも、その他大勢がB〜Eランクに分類されてくれるお陰である。
つまり、我々が憧れるてっぺんという場所は、次点以下のその他大勢の人たちの存在無しに成立し得ない。他人を出し抜くにも、出し抜く他人がいないとどうし
ようもな
い。”勝ち抜いてきた”貴方の価値なんて、その程度のものだ。
勝ち組という破廉恥な言葉があるが、負け組がいないと成立しない事は自明であり、勝ち組を望む事は他人様に負け組になって頂くよう望む事でもある。本当
に、下衆だ。
周りを見回してみると、怒られるからやるとか、見られているからやるとか、マスコミに叩かれるからやるとか、票の確保に必要だから
やるとか、金を請求さ
れないようにやるとか、注意されないからしなくて良いとか、面倒だし関係無いから関わらないとか、上手く立ち回っているように見えて、その実他人に自らの
行動の判断基準を依存している人が、シーンが非常に多い、というかそんなんばっかりである。
じつに日本的な風景だと思う。その本質は、常に人の目を気にせずにはいられない、他人依存の矮小な心に由来する。
そしてこれは、信念を持ち、自力で航海を行うキャプテンが育たない土壌である。
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